介護が必要となる原因は、脳血管疾患(脳卒中)

厚生科学審議会地域保健健康増進栄養部会が発表した健康日本21(第2次)の推進に関する参考資料を見ると、介護が必要となる「要介護」では24.1%の割合で脳血管疾患(脳卒中)が介護の原因であるとわかります。次に多いのは20.5%で認知症です。
認知症には種類があり、令和元年6月20日に発表された厚生労働省老健局認知症施策の総合的な推進についての資料を見ると19.5%が脳血管性認知症によって認知機能の低下が引き起こされています。
脳血管性認知症とは脳梗塞や脳出血によって脳細胞に十分な血液が送られずに、脳細胞が死んでしまう病気です。高血圧や糖尿病などの生活習慣病が主な原因です。
そこで上記2つの資料(健康日本21(第2次)の推進に関する参考資料と認知症施策の総合的な推進について)をまとめてみると、
約28%の方が脳血管疾患(脳卒中)による機能障害・認知症が原因で、要介護認定を受けていることがわかります。
(要介護認定とは、介護が必要な状態と市町村が認定する事)
脳血管疾患は高血圧が原因です
厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイトe-ヘルスネット 脳血管障害・脳卒中を見ると、脳血管疾患は高血圧が最大の原因であるとわかります。
脳血管障害(脳卒中)には、脳の血管が詰まる脳梗塞と脳の血管が破れる脳出血、くも膜下出血があります。いずれも高血圧が最大の原因です。
高血圧が長く続くと、動脈硬化が進行し、やがて脳の血管が詰まって脳梗塞になります。高血圧の程度が強い場合、脳の血管が破れて脳出血になったり、また脳の血管の一部分に動脈瘤ができて破裂してくも膜下出血になります。これらの病気を脳血管障害(脳卒中)といいます。
(参考:e-ヘルスネット 脳血管障害・脳卒中)
高血圧を予防することが大切です
高血圧の基準値(お家で血圧を測定)は、収縮期血圧135mmHg以上または拡張期血圧85mmHg以上です。 (参考:e-ヘルスネット > 高血圧)
高血圧を予防するには

厚生科学審議会地域保健健康増進栄養部会が発表した健康日本21(第2次)の推進に関する参考資料を見ると、高血圧を予防・改善するには①栄養・食生活、②身体活動・運動、③飲酒の生活習慣を改善させることが重要であると分かります。
今回は①栄養・食生活、②身体活動・運動について詳しく記載します。
栄養・食生活
上記の健康日本21(第2次)の推進に関する参考資料を見ると、栄養・食生活の改善には①食塩摂取量の減少、②野菜・果物摂取量の増加を意識することが大切です。
①食塩摂取量の減少
食塩摂取の目標は、「健康日本21(第二次)」の目標値では8g未満、「日本人の食事摂取基準(2020年版)」の目標量では、成人男性で7.5g未満、成人女性で6.5g未満とされています。また、日本高血圧学会は、高血圧患者における減塩目標を1日6g未満にすることを強く推奨しています。
(参考:e-ヘルスネット > 高血圧)
【食塩摂取量の減少の方法】
・塩分制限された弁当を食べる
・塩分を控えた料理を作る
【塩分制限された弁当を食べる】
・メディミール
カロリーは300kcal以下、塩分は2g以下でお弁当が作られています。


・食宅便
種類が豊富なので見るだけでも楽しいです。

【塩分を控えた料理を作る】
外食やスーパー・コンビニで購入するお総菜はすぐに食べられて楽ですが、味が濃かったりカロリーが高いことが気になります。自炊であると塩分摂取量を調整することが出来ます。
減塩調味料セットを使うと、作り慣れた料理でも簡単に減塩ができます↓
高齢になると自炊を諦めてしまう方が多いのも現状です。高齢でも自炊を続けるコツについて、下記のブログで詳しく記載しています。

②野菜・果物摂取量の増加
野菜や果物にはカリウムという栄養素が豊富です。カリウムは、塩分を尿として身体の外へ排出する作用があります。そのため、野菜や果物を多く含んだ食事は、高血圧の予防・改善に有効であるといわれます。(参考:e-ヘルスネット > 栄養・食生活と高血圧)
簡単に野菜を摂取できる方法を記載します。
・イエコック
約70種類以上の豊富な野菜をお好みの切り方、温野菜・冷野菜から選べます。野菜の下準備がされている状態で届くので、調理時間が短縮される上、生ごみも出ません。
・野菜をMOTTO
レンジカップスープを販売されています。国産100%の栄養野菜がごろごろ入って腹持ちが良いのに、カロリーが104kcal以下で作られています。常温保存が可能です。保存料無添加で身体にやさしい作りです。
・Oisix
毎日の食卓に並ぶ食材をお届けする宅配サービスです。有機・特別栽培農産物や添加物を極力使わない加工食品、便利なミールキット「Kit Oisix」を販売されています。初めての方限定で4200円相当の品が1980円で販売されています。
身体活動・運動
厚生労働省の身体活動・運動を通じた健康増進のための 厚生労働省の取組みを見ると、1日1500歩増加すると、NCD発症や死亡リスクが約2%減少し、血圧1.5mmHg減少につながると発表しています。
NCDとは:喫煙、不健康な食事や運動不足、過度の飲酒などにより引き起こされる、がん・糖尿病・循環器疾患・呼吸器疾患・メンタルヘルスをはじめとする慢性疾患をまとめて総称したものです。
歩く習慣を日常に取り入れましょう。
年齢別の歩数の目標については下記のブログ「歩く習慣は病気の予防にとても大きな効果があります。」に詳しく記載しています。

最後までご覧いただきありがとうございました。