ストレートネック(首猫背)を治すには
筋肉が硬い、または短縮*している筋に対して、ストレッチを行うことが重要です。筋の硬さや短縮を改善せずに、筋力トレーニングをしても、動かすのが得意な筋肉ばかりが鍛えられるので、さらに異常な動きになります。
(*短縮:筋肉が固まって伸びない状態)
身体のバランスを改善する重要なポイントは、硬く緊張している筋肉や、短縮を起こしている筋肉はストレッチを行い、筋力低下が認められる部位は筋力を強化することです。
前方頭位に要注意
例えば、長時間ノートパソコンを使用したり、下を向いた状態でスマホを触ったり、テレビを前かがみの姿勢で見たり、長時間運転をしていると、注意しなければ頭が前に出た姿勢になります。
この特徴的な姿勢を「前方頭位(首猫背)」といいます。普段の何気ない姿勢を習慣化することで、身体に悪影響が出ます。前方頭位は、次第に肩甲骨の位置も変えます。慢性的な前方頭位は、肩甲骨が外に開いた状態で固まるので、猫背の原因となります。
下の図は、理想的な姿勢の人(左)と、慢性的に前方頭位である人(右)の筋肉を比べた図になります。(参考:筋骨格系のキネシオロジー)

【前方頭位の人の特徴】
①大後頭直筋と肩甲挙筋の負担が強すぎる。
②胸鎖乳突筋が短縮している。
①大後頭直筋と肩甲挙筋の負担が強すぎる
理想的な姿勢の人(左)は、どの筋肉も同じように負荷を感じています。それに対して、前方頭位である人(右)は、大後頭直筋と肩甲挙筋の負荷が強く、上の図では真っ赤に示されていることがわかります。
肩甲挙筋は肩こりを感じやすい筋肉です。
肩こりの原因として、なで肩タイプといかり肩タイプがあります。両方とも共通して、肩甲挙筋の硬さや短縮が肩こりの原因のひとつです。
②胸鎖乳突筋が短縮している
理想的な姿勢の人(左)と比べて前方頭位である人(右)は、首の前側にある胸鎖乳突筋(キョウサニュウトツキン)が、短縮*し、筋肉が短くなっていることがわかります。
筋肉の短縮は、例えば「ゴムが固くなってしまった状態」で、柔軟性に影響が出ます。
*短縮=(筋肉が固まって伸びない状態)
胸鎖乳突筋のまわりには、リンパ節や血管・神経が多く存在しています。そのため胸鎖乳突筋が硬くなると、周辺にあるリンパや血行の流れが悪くなり、老廃物が溜りやすくなります。
胸鎖乳突筋の深部に肩甲挙筋があります。痛みを感じやすい肩甲挙筋のためにも、胸鎖乳突筋の短縮を改善し、筋肉の長さを適切に保つ必要があります。
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ストレートネック(首猫背)の改善には、「猫背:上部交差症候群」に対しての知識が役に立ちます。下記のブログに詳しく記載しています↓

運動を継続していても、元の原因である「悪習慣」を改善しなければ、効果が半減してしまいます。
【前方頭位を予防するには】
①顎を引くことを意識する
②長時間下を向かない
③休憩を取り入れストレッチをする
特にノートパソコンを使用する時、スマホを触るとき、テレビを見る時、運転する時は注意しましょう。生活習慣改善の便利グッズについては下記のブログに詳しく記載しています。

最後までご覧いただきありがとうございました。