【記事の内容】
・姿勢の影響
・良い姿勢とは?
・老化すると姿勢はどう変わる?
・気をつけることは?
文献を見ながら、わかりやすく記載していきます。
姿勢の影響
姿勢は神経の働きを変え、心の状態にも影響を及ぼします。喜び・幸福感・自信などのポジティブなココロの状態は身体が伸びやすく(伸展位が支配的な姿勢)、不幸・劣等感などのネガティブなココロの状態は、身体が曲がりやすい(屈曲位が著名)といわれています。(参考:辻村尚子:姿勢についての文献考察,(2009))
心の健康を保つためにも、姿勢は大事
姿勢が悪いと、骨と筋肉のバランスが崩れます。体の各部分にストレスが加わり、疲れやすくなります。疲れると、骨と筋肉のバランスが更に崩れ、姿勢は一層悪くなるという悪循環になります。疲れは全身にくるだけではなく、動きやストレスの多い首の骨(頸椎)や腰の骨(腰椎)に影響を与え、肩こりや腰痛の大きな原因になります。(参考:矢野一郎,姿勢と健康,姿勢研究所,1996)
姿勢が悪いと、疲れやすい。肩こりや腰痛の原因となる
本人にとっては楽な姿勢でも、身体には負担がかかっていることがあります。楽だと思っている「悪い姿勢」を習慣化しないように、日常の生活を変える必要があります。
良い姿勢とは
良い姿勢とは、解剖学の教科書で「基本姿勢」と表現されます。基本姿勢とは、関節や筋肉にかかるストレスが最少の状態であり、身体にとって最も力の効率が良い状態のことをいいます。
【良い姿勢の具体的な内容】
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・背筋が伸びている
・うなじが伸び、顎が引ける ・胸を張っている ・両肩は後ろにひかれている ・下腹に力が入っている |
他にも、①全身がリラックスしている、②バランスが安定している、③重心が耳たぶ・肩・股関節・膝関節を通り、足の外踝(足首の骨)の少し前に落ちている、④脊柱(背骨)はゆるいS状カーブを描いている、⑤脊柱は左右均等である、⑥背骨を支える腹筋や背筋がじょうぶである事といわれています。(参考:矢野一郎,姿勢と健康,姿勢研究所,1996)
老化すると姿勢はどう変わる?
(参考:高井逸史,加齢による姿勢変化と姿勢制御,(2001))
年を重ねると、首と腰の間にある胸椎(骨)が曲がりやすくなるといわれています(上の図では●)。
その姿勢を保つために、首や腰の骨も変形してきます。すると、骨盤が後ろに傾き、膝も曲がります。その結果、体が後ろに反らなくなります。これを「円背(エンパイ)姿勢」といいます。円背は最もよく見かける姿勢です。
【円背の原因】
①骨粗鬆症による変形(女性に多い)・骨折
②体を支える背筋力の低下
③体が硬く伸ばせない(体幹伸展の可動性低下)
④農作業や畳生活といった長年の労働や生活環境など
体を長期間曲げていると、円背になりやすいといわれています。(参考:安藤正明:農村部における高齢者の腰痛と姿勢,別冊整形外科12:14-17,1987)
円背は、足の筋肉が働きにくくなるため、立った時のバランスも低下し、転倒しやすくなります。すると、段差もない所でつまづいたり、わずかな刺激でバランスを崩し、尻もちをつきやすくなります。骨粗鬆症で骨が弱っていると、少しの衝撃でも骨折してしまいます。
「転倒を防ぐお部屋づくり」に関しては、下記のブログに記載しています↓

「円背」にならないために気をつけることは?
円背を予防するためには、
①体幹を伸ばす筋力(体幹伸展筋)を鍛える
②体幹が後ろに引けるように動く範囲を広げる(可動域改善)、
③骨粗鬆症を予防する、
④長時間、体を丸めない など
「生活習慣を変えて身体のゆがみを改善する方法、気を付けたい生活習慣」に関しては下記のブログに記載しています↓

固まっている筋肉をストレッチしたり、マッサージするだけではなく、衰えている筋肉をしっかりとトレーニングすることが大切です。
それに加えて、姿勢矯正運動を行い、まずは意識的に正しい姿勢が保てるように練習する必要があります。すると次第に、無意識な状態でも、良い姿勢が自然に保てるようになります。
マンツーマントレーニングで体の状態を客観的に分析し、自分を正しく知ることは健康維持に有効です。ゆがみを整える解決策が見つかり、老後の生活を思う存分楽しむことができます。
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(YouTube:RIZAPシニアプログラム)。
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最後までご覧いただきありがとうございました。