【記事の内容】
・筋トレをしている人は美肌
・マイオカインとは
・どこを鍛えるのがいい?
・マイオカインと乳酸
・乳酸をためない!運動の順番とは
・運動後は身体を労わる
筋トレをしている人は美肌
ポーラ化成工業株式会社の『美と筋肉 ~筋肉に秘められた美肌作用~』の研究によると、体重あたりの体幹と下半身の総筋肉量が多い人ほど、顔のシミが少ないという結果になりました。
この研究では、運動をすることで筋肉から分泌される「マイオカイン」というホルモンに着目しました。
マイオカインの一種であるマイオネクチンという物質が血液成分として皮膚に運ばれ、シミのもとであるメラニンの生成を抑えていることが示唆されました。
体の筋肉量が多いほど、シワ、毛穴の目立ち、色ムラなどが少ないことも明らかになりました。
マイオカインとは
運動をすると、筋肉の細胞の中からマイオカインが全身に放出されます。
マイオカインは1回の運動で分泌する量に限りがあるホルモンです。ある程度放出されると、それ以上、筋肉を動かしてもマイオカインは増えません。
激しい運動を週1回するよりも、自分が続けやすい運動を毎日する方が、マイオカインの分泌が促されます。
軽い運動でもマイオカインが分泌されることが分かっており、脂肪分解、血糖値改善、血圧低下などだけでなく、肌の若返り効果なども期待されています。
毎日、運動を継続すること。
どこを鍛えるのがいい?
マイオカインはどの筋肉からでも分泌されます。
しかし、下半身のトレーニングを重点的に取り組む方が、結果がわかりやすく効果が期待できます。
それは、全身の筋肉量の70%が下半身であり、年齢とともに衰えるのは足の筋肉だからです。
スクワットや階段の上り下りなどで下半身を鍛えると、より多くのマイオカインを分泌させることができます。

マイオカインと乳酸
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(左図:佐藤 暢彦,マイオカインが精油で分泌促進されることを発見,ビューティサイエンス研究センター)
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化粧品で有名なファンケルの研究によると、乳酸の濃度が高いほどマイオカインの分泌量が減少することが分かりました。
マイオカインの分泌を促すには、乳酸をためないこと。
乳酸をためない!運動の順番とは
無酸素運動である筋トレによって体内の糖を使うと、乳酸が発生します。乳酸はウォーキングなどの有酸素運動(ミトコンドリア酸素系)の代謝においてはエネルギー源となります。
無酸素運動で発生した乳酸を、有酸素運動のエネルギー源として有効活用させると、筋肉の疲労回復を早めます(乳酸シャトル理論)。筋肉痛も通常より早く改善します。
また、無酸素運動の後に有酸素運動を行うと、最大効率で脂肪の燃焼ができるといわれています。
筋トレの後にウォーキングを行う。(無酸素運動→有酸素運動)
運動後は身体を労わる
運動した後は、ストレッチでケアをし、たんぱく質を多く含む食事をとり、プロテインやサプリメントで栄養補給し、良質な睡眠をとることが大切です。
「筋肉はついてきたのか」「筋肉の質は良くなったのか」「運動の効果は出ているのか」などの効果判定は体組成計で確認します。体組成計は種類がたくさんありますが、タニタのRDシリーズをオススメします。その理由として「筋質点数」が測定できるからです。詳しくは下記のブログに記載しています↓

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